「GOOD OL’」 – 古き良きアメリカン・スタンダードの魅力をアップデート



 
”Good ol’”とはアメリカのスラングで”古き良き物”を意味する言葉。またストリートにおいては”拳銃”を指す事もあり、転じて「なんとかなるさ」のような意味合いで使われる事もあるらしい。
その言葉をブランド名に2007年にスタートした「GOOD OL’(グッドオル)」。アメリカの古着をファッションの原点に持つデザイナー「福田健太郎」の作る洋服は、そういったアメリカの古き良き服にインスパイアされながら、自身の過ごして来た経験やカルチャーなどを取り込み、今の空気感を反映した新しいアメリカン・スタンダードの一つの提案である。
 
そんな「GOOD OL’」だが、昨シーズンあたりから服の印象がちょっと変化しているように感じた。その事について福田氏は、「これまでMD的な事も多少気にしてたんですけど、そういうのやめて自分に素直に作りたい物を作るようにしたんですよね。」と語る。そうなった背景には、現在一人でブランドを切り盛りしているので、万が一ワンシーズンこけたとしても”なんとかなる”という事もあると言う。まさに”good ol’”の精神である。
 
「まだまだやってみたい事は沢山ある。」という福田氏の作る「GOOD OL’」の2015~16A/Wから、代表アイテムをこだわりのポイントなどの本人コメントと共に紹介したい。
 

GOOD OL’ 〈2015~16A/W〉

Relaxin' L2-B / ¥39,000+税

Relaxin’ L2-B / ¥39,000+tax

 
実は意外とMA-1タイプは今回初なんですよね。これはベースはL2Bなんですけど、軽く中綿(シンサレート)を入れて着れる期間の幅を広くした感じ。これはALPHA社にデッドであった生地が手に入ったんでそれ使ってます。だから数はもう作れない。形はヴィンテージに忠実にってより、多少着やすいバランスにしてます。ただよくある細身にするってんじゃなく、やっぱりアメリカ物の魅力ってアームとか身頃の太さだったりするんで、まあ今の空気でもあるけどちょとゆったりめのバランスで。
Relaxin’ Long Shirts ¥14,000+tax col. - White/Grey/Black

Relaxin’ Long Shirts / ¥14,000+tax / White,Grey,Black

 
これはサーマルなんだけど実は裏毛になっていて、要はスエットの生地みたいな感じ。
サーマルって元々アンダーシャツなんで、パンツインして着るのにアメリカ物とかのヤツは着丈が超長いのがあったりするんですけど、まあレイヤードで着た時のバランスですかね。ちょっと長めのラウンドテールでショートアウターとか着た時にいい感じで見える様に作ってます。
Relaxin’ Leather Trouser / ¥60,000+税 / Nuback Black

Relaxin’ Leather Trouser / ¥60,000+tax / Nuback Black

 
ヌバックの革パン。革パンっていうとハードなイメージがあると思いますけど、これはスニーカーに合わせてサラッと履くイメージで作っています。ラインもテーパードの普通のパンツの形。やっぱりパンツって足元に何履くかで決まって来る部分ってあるじゃないですか。今の感じだと絶対スニーカーなんですよね。そのうち昔流行ったVANSONあたりの革パンにブーツみたいのもやってみたいとは思います。

Relaxin’ Riders / ¥95,000+tax / Black,Nuback Black

Relaxin’ Riders / ¥95,000+tax / Black,Nuback Black

 
うち定番って無いんですけど、ライダースに限っては唯一数シーズン継続してますね。
これもいわゆるバイカー的な感じってより、ゆるく着れるように作ってます。革ジャンって重さがネックの一つだと思うんですけど、これは薄く中綿入れて着心地を含め軽く仕上げてます。

Relaxin’ Western / ¥35,000+tax / Indigo

Relaxin’ Western / ¥35,000+tax / Indigo

 
赤い裏ボアのジャケットは、LEVI’Sのレアなモデルが元ネタ。赤いボアもそれだけだし着た感じも他のよりゆるくてこの手の物ではなんか特別な感じ。今もしあったらかなりな値段するんじゃないかな?
Relaxin’ Wide G-2nd / ¥25,000+tax / Indigo

Relaxin’ Wide G-2nd / ¥25,000+tax / Indigo

 
LEVI’Sの2ndタイプのGジャンと、同じデニムを使ったジーンズ。
このデニムは毛焼きという生地の産毛みたいのを焼く処理をしていないのを使ってて、現在のデニムは既に毛焼き処理されているんですがその工程を抜いてもらったヤツ。結構工場の人には嫌な顔されますけど。
Gジャンでは2ndが一番好きなんだけど、オリジナルだと着丈のバランスがちょっと短くて着づらいんで少し長めにしてます。身頃はオリジナル同様ゆったりめで。
Relaxin’ Tapered 5p / ¥19,000+tax / Indigo

Relaxin’ Tapered 5p / ¥19,000+tax / Indigo

 
ジーンズはテーパードでリラックス感のあるタイプ。ちなみに若い頃よく履いていたLEVI’Sのシルバータブ、あの感じのシルエットが今も一番好きなんですよね。

Relaxin’ Baja / ¥17,000+tax / White,Grey,Black

Relaxin’ Baja / ¥17,000+tax / White,Grey,Black

 
サーマルのメキシカン・パーカー、バハシャツってヤツですけど、ある時アメリカであった暴動のニュース映像見てたら暴れてる市民の中にバハシャツ着ためっちゃカッコいい奴が映っててそれが切っ掛けで作った感じ。これ古着とかで探しても無地の物って今ほぼお目に掛かれないんで。それに本物って生地がゴワッとしてるんでちょっと着づらい。これも裏毛のサーマルで作っているんで、馴染みつつもある程度ハリもあるからフードの形も立体的に付けれるってのもポイント。
Relaxin’ Hoodie / ¥18,000+tax / White,Grey,Black

Relaxin’ Hoodie / ¥18,000+tax / White,Grey,Black

 
フード付きのプルオーバーのスエットですが、このフードだけ後付けしたようなタイプの物たまに見ると思うんですけど、この形には思い入れがあって、若い時ゴローズにはまってた時期があって通常のタイプのパーカー着るとネックレスが見せづらいんですよね。なのでこの形のパーカー古着屋で探して買ってました。形は本当に昔ながらのヤッコ型。この形が一番落ち着く。
Relaxin’ Snow Parka / ¥25,000+tax / White,Black

Relaxin’ Snow Parka / ¥25,000+tax / White,Black

 
これは山岳部隊用の軍物がベースです。一応山用って事はアウトドアアイテムな訳だけど、今のアウトドア物に比べたら全然機能的じゃないし、ファッション・アイテムとしてしか役立たないと思うんですけど。逆にそんなユルさとレトロなアノラック型がなんかカワイイなと。

Relaxin’ Chester Coat / ¥40,000+tax / Chacoal Grey,Black

Relaxin’ Chester Coat / ¥40,000+tax / Chacoal Grey,Black

 
縮絨ウールのチェスター・コートですが、今迄あまりきちっとしたタイプの物って作ってないんですが、そんな中では一番ドレス寄りっていうかきちっとした感じですかね。自分の中で、テーラードはまだ早いって意識があるんですよね。これは割と軽めに作っていて、端を切りっぱなしにしたりとカジュアルな印象も持っていると思います。なんか、形の出来上がっている物を壊すのって怖くて出来ないってのがあって。でも今後そういうのもやって見ようかなって思ったりもしてます。
古着とのミックスもしっくりとはまりそうな「GOOD OL’」。昔ながらのアメリカ物のぽってりとしたシルエットがまた新鮮に感じる今、ワードローブの力強い戦力となる事請け合いのブランドです。
取り扱い店などについてはホームページでチェックして下さい。
 
■ GOOD OL’ : http://good-ol.com