【Amazon Fashion Week】“AT TOKYO”というAmazonが仕掛けた次の一手



 

「BEDWIN & THE HEARTBREAKERS」がライブ形式でコレクションを披露

 
これまでショーなどでのコレクションの発表は行わず、展示会ベースでの展開をしていた「BEDWIN & THE HEARTBREAKERS(ベドウィン アンド ザ ハートブレイカーズ)」だが、今回「Amazon」の呼びかけによりブランド初のショーが実現した。とは言っても通常のランウェイショーやインスタレーションではなく、ライブイベントにからめての発表。出演アーティストやDJが同ブランドの服を着用してパフォーマンスを行った。
 

5lack × mabanua band 兄のPUNPEEも一緒

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DJ SHINTARO

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YOUNG JUJU

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Ryohu

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この他にも、DJ EMMA、DJ MOCA、yahyelなど、今の東京の音楽シーンを代表する顔ぶれが集合。会場となった「SOUND MUSEUM VISION」は詰めかけた来場者で終始アツい熱気に包まれていた。その合間をぬって、ディレクターの渡辺真史さんに話しを聞いた。
 

 

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── 今回「AT TOKYO」に参加することになった経緯は?
 
Amazonさんが僕達のブランドを見つけてくれて、お声をかけて貰いました。東京らしさを持ちながら、割とアンダーグラウンドでコンテンツを持っているブランドを探してらしたんだと思います。
今回のお話は、自分達のような小さい規模感でやっているブランドにはリスクもあるかと思います。ただ僕はそれは全然リスクだと思わなくて、僕達の作っているモノが沢山の人の目にとまるのは大歓迎という気持ちです。
 
── デザイナーさんによっては、ブランドのイメージ戦略という面でも流通のルートには慎重な方も多いかと思いますが?
 
ブランドイメージに色が付くとかそういうのはあるのかも知れませんが、僕は洋服っていうのはいろんな人の手にわたって勝手に色がついていくものだと思っています。
僕個人Amazonで生活必需品や本や音楽などを買う事が多く、とても便利なものとして生活に溶け込んでいて、そこにBEDWINもあることは素敵なことだと思うんです。
僕は洋服っていうのは娯楽であり、生活を豊かにしてくれる一つのツールだと考えています。あくまで主役は人間で、音楽などと一緒で洋服も生活を楽しむためのモノの一つ。みんなが豊かで幸せな気持ちになるその一つになれるのであれば、その場所はどこでもいいのかなと思いますね。
 
── 生活を便利にしてくれるツールの一つ、そして楽しくしてくれるコンテンツの一つと考えれば、その中にBEDWINの洋服があるのは自然な事だと?
 
僕らのブランドはストリートブランドであって、対象としているのは特別な人ではなく一般のごく普通の人達です。そういう人々に向けた等身大のモノ作りをしていて、その代弁者として今回のようなアーティストやクリエーターの人達がいる。何のために洋服を着るのかというと、一番は楽しむためなんじゃないかと。
別にスノッブなブランドを否定する訳では無くて、パリコレやミラノ、ロンドンなどのコレクションブランドのモードな服も、僕自身スキなものも多いですし興味もあります。ただBEDWINはそうじゃないってだけで。僕達は日本人として、また東京で生活する中で、何が得意なのかなって考えた時、やっぱりストリートから生まれるカルチャーを表現することだと思うんですよね。
 
── BEDWINはアメカジをベースとしたベーシックな印象の服が基本だと思いますが、その中でどのような部分にこだわっていますか?
 
例えば素材であったり、カッティングやディテールへのコダワリはもちろんあります。色使い一つにしても考え抜いて作っています。でもそれってモノ作りにおいてはあって当然というか前提の話しだと思っていて、でもそのコダワリの部分を前面に出し過ぎちゃうと、ちょっとマニアックな人だけの為のモノになってしまう側面がある。なのでその辺は表にださずに、例えば音楽や空気感のようなモノでブランドの良さを知ってもらいたいってのが逆にコダワリになってます。
 
── それほどファッションに興味のない、例えば若いスケーターのコとかが、それこそAmazonでディッキーズのチノパン買おうかなって時、隣に並んでいるトリップスターを見て、素直にカッコいいと思って買うような?
 
まさにそういうのが理想ですね。トリップスターは元々スケボーや自転車に乗るときに裾がばたつかないようにってところから発想してるんで。値段はディッキーズよりは高くなっちゃうんですが、商品やブランドの姿勢に共感して買ってもらえればすごく嬉しいと思います。
 
── これまでブランドとしてショーやプレゼンテーションのようなものはやっていませんでしたが?
 
これまで自分の中で、ショーをやる事で何を見せたいかとか、見に来た人に何を提示できるかという明確な答えを持っていなかった。だからやってこなかったんです。今回Amazonさんからお話をもらって、新ためて考えてみたんです。その答えとして、今回のようなプレゼンテーションのやり方ならブランドらしさを表現出来るんじゃないかと思いました。BEDWINの服が一番映える見せ方、場所はコレなんじゃないかって。
ここは普段からよく遊びにくる場所だし、顔見知りや仲間も多い。言ってみれば生活の一部だし、そういった日常の延長を全体の空気感などを含め感じてもらえたら一番いいと思ったんです。
 
── 今“シーナウ・バイナウ”などを始め、従来のやり方を更新しようとする動きも高まっていますが?
 
“シーナウ・バイナウ”に関して言えば、僕達のような小規模のブランドにとっては生産ラインがネックになってくると思います。ただ気持ちの上では、今着たい洋服を、今作って、今見せたいってのはあります。今回は新作ということではなく、今買えるモノでスタイリングを組んでいます。結局一番大事なのは“いまの気分”であって、それをタイムラグをいかに無くせるかっていうのは今後の課題かなと思います。時代の流れがどんどん早くなっている今、洋服も魚屋さんと一緒で鮮度が大事。それにはAmazonさんは最高のパートナーだと思います。