「VAINL ARCHIVE」とイラストレーター「Noritake」による企画展、中目黒「HAPPA」で開催



 

アパレルブランド「VAINL ARCHIVE」とイラストレーターのNoritake氏による企画展「DETOUR」が東京・中目黒の「HAPPA」で2月20日から2月28日まで開催

 
「VAINL ARCHIVE」のイメージビジュアルを継続して提供しているNoritake氏が、「VAINL ARCHIVE」の2016年春夏コレクションのテーマとなる「DETOUR」(遠回り・回り道)という言葉からイメージした描き下しの作品を中心とした展示となり、作品と共に本企画用に製作されたコーチジャケットやトートバッグなども販売された。
 

雑誌や広告、またファッションブランドのコラボなど幅広いジャンルで活動し、その線画のみで表現されたシンプルで味わい深いイラストで人気のNoritake氏の作品。彼の名前を知らない人でもどこかで一度は目にした事があるだろう。
 
一見すると絵心のある者なら誰でも描けそうにも思える作品ながら、彼にしか描けない世界が確かに存在する。専門的な画材を使わず、最小限の線のみで表現される人物を中心とした具象的な作品に含まれたユーモア。余白の力を最大限に生かそうとした作風は、威圧感をあたえず、決して強制しない。ミニマルさを強く意識した作品ながら、そこにはアート的なスノッブさは感じられない。
 

雑誌「ケトル」のタモリ特集での仕事も印象深いが、どこかしらNoritakeとタモリには共通点のようなものも感じる。ことさら気負う事なく飄々とした感じ。あまり堅苦しくとらえず平易な表現を良しとする。かといってこだわりが無いと言う事ではなく、こだわらない事にこだわるみたいな。Noritakeの誰が見ても分かりやすい易しい絵からは、ともすると難解さに陥りそうになるのを努めて律しているようにも感じられる。それはポップさへのこだわりなのかも。

 

 
今回展示された作品は、これまでの具象的なものとはうって変わり抽象的な作品となっている。
一見意味なく描かれたような線、これまで徹底して削ぎ落とした残滓のみで逆に構成されているようにも思える。その無意味な線はやがてうっすらと意味を帯びてくる。見る人の心に共振して浮かび上がる絵は現世の様々なものを映し出しまた消えて行く。
風景のように見えるもの、文字のように見えるもの。それらは言葉になる前の言葉であり、目の前の対象に呼応した意識の流れであるかのようだ。
 
Noritake : http://noritake.org
HAPPA : http://www.happa.tv